遠いキオク鮮明なカンジョウ
星に誘われる記憶
2009年3月。
チェンマイで10日間を過ごした。
そこでは様々な出会いがあった。
今夜、星に誘われよみがえる記憶。
ある人に出会った。
その人とは話をしなかった。
同じ空間にいた。
ひたすらに私が想像できない道を歩いてきた人だった。
視線だけが記憶に残り。
今も時に思い出す。
わたしが乳白色にあるいは灰色に淀んだ膜につつまれたとき。
その視線を思い出す。
そうすると、その視線は小さく優しい針となる。
私の膜は「ぷりっ」と音をたてて破れ落ちる。
そして私は素にもどり呼吸をすることができる。
あの同じ空間にいたとき。
あの視線を受け止めたとき。
あの空気を感じたとき。
私は言葉を交わすことはできたけれど。
交わさなくてもよかったんだと思う。
こうして今でも鮮明に思い出せるのだから。
そこにすでに意味があるのだから。
by kasaieriko
| 2009-09-19 20:08
| truth
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